FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1048回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    NHK総合・外国テレビドラマ「アストリッドとラファエル 文書係の事件録」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [Erwann Kermorvant]
  2. 第 2 位 ( △ )
    五輪真弓「さよならは一度だけ」
    YouTube musicトピック
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    Aimer “crossovers”
    JRA日本中央競馬会テレビCMソング
  4. 第 4 位 ( ★ )
    Noel Gallagher’s High Flying Birds “Council Skies”
    ♪ E.Gの刻み と 抑制されたストリングスの間に和声を感じさせる佳曲 。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    ANOHNI and the Johnson “It Must Change”

 CSで24時間ニュースを生放送している CNNを視ていると、画面の内容に変化が起きている事に気付きます。インサート グラフィックスと称する、画面下部のニュース項目の表示が一新したのです。上段には ニュースの見出しや番組名をサラっと表示し、下段のニュース項目のフォントも強調性を追わなくなりました。とても洗練されたニュース画面のデザインです。

 CNNの親会社は、現在ワーナーブラザーズとなっています。昨年派遣されたCEOは、Breaking News つまり 臨時ニュースの乱用に懸念を示していました。確かに CNNは、ニュースの差し込みである JUST INがあれば、すぐ Breaking Newsを打ちます。何でも臨時ニュースというのが、センセーショナルを求めるCNNの常態だったのです。

 新しいインサート グラフィックスに変わってから、Breaking Newsを視てみると、赤背景白抜きの定位置で、Breaking Newsと強調なく表示するだけになりました。全く他のニュース見出しと変わりません。ケバい(笑)インサートグラフィックスは 消え、事実 と 客観を想起させる実に洗練された印象を、CNNの画面から受ける様になりました。

 一方国内のNHKに目を転ずると、この 4月から、ニュース番組の画面に変化が起きています。同じくインサート グラフィックスを、ニュース全番組で統一する様になりました。ニュース項目の背景が原則白、字幕の背景は 薄くグレーを引いています。これによって大型ディスプレイから、スマートフォンでNHKプラスを視聴する人まで、視認性を高めているのだそうです。

 考え方は 悪くないのですが、前述のCNNと比較すると、NHKは 洗練さに欠けています。デザイン発想が従来からの枠から抜け出ていません。さらに問題は、NHK NEWSと題したブルーのアイコンです。どう見ても英国・BBCの模倣です。その模倣は、NEWSと英語表記なところにまで至っています。テレビ放送開始から「NHKニュース」の表記であったはずです。

 文化・国籍・年齢・性別など能力差を問わずに利用出来るユニバーサルデザイン(UD)だそうですが、UDとして わざわざ NHK NEWSと表示するくらいならば、ニュースの放送内容も英語にすべきではないのか? ユニバーサルデザインを視て入ってきた外国人が、日本語のニュースから何を理解するのか? やはり模倣ゆえの上滑りなアイコンだと解釈せざるを得ません。

 このNHK NEWSの英語表記は、ニュース番組の冒頭にもタイトルとして表記されています。大河ドラマなどでも、NHK DRAMAとテロップが出る様になりました(笑)。この様に奇妙な統一表示の押し売りは、脆弱になってきた組織に対する不安の裏返しに他なりません。NHK NEWSという模倣アイコンに、改革の芽吹きすら無いNHKが垣間見えてしまいます。


(追記) 残念ながらCNNは、僅か数ヵ月で洗練されたフォントを止め、以前の強調性が高いフォントに戻ってしまいました。


ブログ開始は 2003年です。

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