第1016回ランキング
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中島みゆき「銀の龍の背に乗って」
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ヴィヴァルディ「冬」[木嶋真優]
9年経過した今、まさか PART2を書く事が出来るとは 信じられない思いです(笑)。テレビにしろ ラジオにしろ、番組内容が改悪した時、いくら抗議の声が上がっても、まず元には戻りません。ドラマのキャスティングなら尚更で、元に戻る事など殆ど不可能なのです。まさか 14年前のキャスティング改悪が、今になって綺麗に改善されるとは 思ってもいませんでした。
2000年に土曜ワイド劇場の作品としてスタートし、第21シーズンを迎えたテレビ朝日のサスペンスドラマ「相棒」。杉下右京を演じる 水谷豊の相手役に、亀山薫 役の 寺脇康文が復帰しました。初代の相棒を勤めた亀山薫が、5代目の相棒になります。水谷豊が 70歳。そして寺脇康文も 60歳の還暦を迎えており、通常では起り得ないドラマの主役コンビ復活です。
このブログでは、9年前に「寺脇康文あっての相棒」と題した記事を書きました。タイトルが総てを現しています。亀山薫 時代の相棒を懐かしみ、キャスティングボートを握った 水谷豊を批判する内容です。亀山薫 時代の再放送しか認めないと、私は 思い続けてきました。しかし この頑なさは、ドラマフリークによくあるもので、いくら意地を張っても、佳き昔には戻らないのです。
ところが佳き昔へ本当に戻ってしまいました。私自身楽しみで仕方がなかった、関東地区世帯視聴率で全番組 1位、全国推定で 2026万人のリアルタイム視聴、そして 総合視聴率 23・4%という高い数字をマークした初回拡大SPでの杉下右京 と 亀山薫には、全く違和感がなく、14年をまるでタイムリープするかの様な、練り上がったコンビの姿を映し出していました。
同じく拡大SPだった翌週の第2話は、エピソードの結末よりも(笑)とにかくラストの 10分間、正確には ラスト 4分55秒間。川原和久演じる 伊丹憲一刑事こと イタミンの土下座一択(笑)。亀山薫が引っ越しの段ボールを抱えて特命係の部屋に入っていく堂々の凱旋(笑)。杉下右京との堅い握手。亀山薫の木札をかけるシーン。全てに感動してしまいました。
その後の同じく 14年ぶりにレギュラーに復帰した亀山美和子役の鈴木砂羽の台詞「薫ちゃんの事をイジメないでくださいね」と、水谷豊に問いかけるシーンには、ブログに書いていた疑念が一気に霧散する思いでした。「寺脇康文あっての相棒」に書いた内容は、一切修正しませんが(笑)今回の亀山薫復帰で 水谷豊さんは 免罪されました(笑)。そう思えてくるのです。
あの美和子スペシャル(笑)のシーンにいた小出茉梨 役の森口瑤子は、火曜サスペンス劇場「地方記者・立花陽介」シリーズで、全作 水谷豊と夫婦役を演じてきました。そして立花陽介との相棒が、根岸隆一記者 役の片桐竜次だったのです。あの時に家族料理「こてまり」にいたのは、2組の夫婦だった様に思えてなりません。遠回りな 14年が融解する思いでした。
寺脇は、来年 4月からの連続テレビ小説「らんまん」で、主人公幼少期の主要人物、池田蘭光を演じます。鈴木杏樹が急遽相棒を降板した原因が、朝ドラのブッキングだったとの噂を聞くにつけ、大丈夫なのか? と思っていましたが、来年 10月の朝ドラ「ブギウギ」の主役・笠置シヅ子 役が、なんと水谷豊の実娘・趣里と決まり、穿った心配も一掃されてしまいました(笑)。
水谷豊は、寺脇の母親に「僕の相棒を生んでくれてありがとうございます。」と語るなと、今までの所業は なんだったんだと思わずにいられませんが(笑)とにかく水谷・寺脇コンビで、3シーズンぐらいはやって欲しいと願っています。その後は、土曜ワイド劇場を復活させて お里帰りしましょう。寺脇康文あっての「相棒 ~ 警視庁ふたりだけの特命係」なのですから。