第68回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
SBC TBS・報道番組「JNN報道特集」テーマ音楽 [音楽制作者 不詳] - 第 2 位 ( ▽ )
NHK総合・NHKアニメ劇場「火の鳥」オープニング テーマ曲 [チェン・ミン / 諫山実生] - 第 3 位 ( △ )
RYTHEM「万華鏡キラキラ」
TSB 日テレ・ドラマ「光とともに・・」主題歌 - 第 4 位 ( ★ )
笹川美和「金木犀」
SBC TBS・ドラマ「新しい風」主題歌
♪ ストリングスのアレンジが素晴らしい佳曲。 - 第 5 位 ( ▽ )
浜崎あゆみ “Moments”
コーセー化粧品 テレビCMソング
♪ 1位 1週、登場 5週。
昨年から続けているテレビ番組ビデオテープの整理。約 300本の内、100本ほどを片付ける事が出来ました。とにかく無ラベルのテープや、意味不明の記号、さらに日付だけのシールを貼ってあるテープが多くあります。再生してみないと内容が全く解りません(笑)。そして今週、また懐かしいテープを発見しました。外国テレビドラマの傑作「刑事コロンボ」です。
NHKは、1972年12月から 1979年 1月までの土曜夜を中心とした本放送の後、何度も年末などに再放送をしていました。しかし、人気ドラマで、かつ将来的にも重要なコンテンツなのに、放送権を手放してしまいます。その後 放送権を取得したのが 日テレでした。今回「金曜ロードショー」で放送された名作エピソードの古い録画テープが見つかりました。
小学生の頃から外国テレビドラマに目覚めていた私は、NHKでの本放送を視続けており、刑事コロンボのある土曜日 夜が楽しみだったのです。その期待感は、子供心ながら尋常でなく、当時「今晩の番組から」という総合テレビの予告番組が、夕方 6時台に放送されていて、刑事コロンボの「さらば提督」本放送の日、詳しく紹介していたのを、なぜか鮮明に覚えています。
名声優・小池朝雄が吹き替える Peter Falkが演じた、ロサンジェルス市警察の コロンボ警部は、愛すべきキャラ と 明晰な推理で社会的地位のある犯人を追い詰めます。そして重犯罪を見事に立証していきます。とにかく冒頭で犯人は 解っています。コロンボは 微細な痕跡を見逃しません。正確な洞察力によって、犯人を極めて早い段階で推定します。
その後 犯人の地位や職業を徹底的に研究理解し、時に愛情まで注ぎながら、最後は 犯人が残した証拠を、明確に指摘していきます。それ故 ドラマの中では、初めは協力的だった犯人が、何度も訪ねて来るコロンボに うんざりといったシーンも多く視られます(笑)。そして ラストの解決パートを視ている時の吸い込まれるような感銘は、この名作ドラマでしか得られません。
音楽は、Bernardo Segallaが、その解決パートを中心に印象的で美しい劇伴をスコアしています。刑事コロンボは、劇伴音楽をあまり使わないドラマだと認識していますが、急所の場面になると、躊躇なく劇伴音楽が流れるのが特徴です。特にラストの解決パートの劇伴 と 本国版クレジットの劇伴、そして日本版クレジットでの音楽効果は 抜群です。
刑事コロンボは、現在も制作されていますし、俳優・石田太郎 氏は良くやっていると思います。しかし、やはり故・小池朝雄 氏が吹き替えた 45エピソードだけが、私にとっての「刑事コロンボ」の総てです。私が好きな作品は「魔術師の幻想」「意識の下の映像」「秒読みの殺人」「権力の墓穴」そして最高傑作「別れのワイン」。録画テープで所有を確認しました。
(追記) 紹介した作品の録画は デジタル化し、MPEGファイルで保存を続けています。