第261回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
JONTE「道の先」
abn テレ朝・木曜ミステリー「新・京都迷宮案内」主題歌 - 第 2 位 ( △ )
NHK総合・報道番組「NHKニュース おはよう日本」テーマ音楽 [丸山和範] - 第 3 位 ( ▽ )
V6 “way of life”
NBS フジ・土曜ドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」主題歌
♪ 1位 2週、登場 6週。 - 第 4 位 ( ▽ )
NHK総合・大河ドラマ「篤姫」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 [吉俣良] - 第 5 位 ( ⇒ )
元ちとせ「恵みの雨」
P&G社 テレビCMソング
長野冬季オリンピックから、早いもので 10年になります。今では市役所や競技場施設に、五輪のエンブレムが垣間見えるだけです。私の家から歩いて 10分ほどの距離に、スピードスケート競技場だった「Mウェーブ」があります。3つ先の信号が五輪会場でした(笑)。普段生活をしているエリアに、オリンピックがやってきたのです。余りに身近過ぎて現実感が麻痺します。
長野冬季五輪は、全てがテレビ観戦でした。清水宏保 選手が金メダルを獲得した場所は、歩いて 10分内の範囲なのに、まるで他国で開催される五輪の様な感覚でした。思い起こせば 1998年 2月 7日(土曜)午前 11時01分から挙行された長野冬季五輪「開会式」の最中は、Mウェーブへ向かう近くの道路に、車が殆ど走らず静まりかえっていました。
開会式の中継を視た後、土曜の午後ですから、FM長野では カウントダウン番組を放送しています。当時は、まだ手書きで順位記録をしていました。“COUNTDOWN JAPAN”の後半で、全く投稿の習慣などない番組なのに、ちょっと興に乗り、静まり返っていた長野市内 と 会場付近の様子を書いて、現住所も明記したFAXを、スペイン坂スタジオに送りました。
早かったです。送信後僅か数分で 松本ともこ アナ(当時)が、私のFAXを全国に読み上げました。チャート★ドランカーのラジオネームが、北海道から沖縄まで JFNフルで流れた この時の録音テープが、私の長野冬季五輪 最大の記念アイテムになっています。ちなみに この日、ベスト10のランキングに初登場したのが、モーニング娘。のデビュー曲でした(笑)。
五輪開催期間中は、至る所に警察官が配置され、近くのスーパーへ行くのにも念のため身分証持参です。これは、自宅 つまり 住所が近くにある、五輪会場地域の住人である事を証明するためでした。しかし、身分証の提示を求められた事は一度もなく、警備の警察官に「ご苦労様です」と挨拶をすると、笑顔で会釈をしてくれる、どこか和やかな雰囲気がありました。
そんなオリンピック開催期間中の ある日の事でした。私が近くのコンビニから買い物袋を下げて、車道脇の歩道をプラプラと歩いていた時、突然もの凄い風圧を背中に感じたのです。全く経験したことない様な風圧で、トラックでも歩道に飛び込んできたのかと思いました。「ウァッ!」と叫んた瞬間、大柄のユニフォーム姿の外国人が横から私を追い抜いたのです。
私の叫び声に何か“sorry”とでも言った様でしたが、もの凄いスピードで一気に走り去っていきました。長野冬季五輪に出場していた、ランニング中のスピードスケート選手だったと思います。あの背中に感じた衝撃的な風圧は、生涯忘れる事がないでしょう。自分の何気ない普段の生活と、世界最高のアスリートが集まるオリンピックがクロスした一瞬でした。
開催期間中に録画した沢山のテープを 放送資料として保存していますが、なぜか この 10年間 殆ど視直した事はありません。しかし、自分の住む街でオリンピックが開催された日々の後には、その住人にしか味わえない感慨が生まれます。間もなく長野市を離れるにあたり、10年目の今日でも、その感慨が長野冬季五輪の佳き思い出となって褪せる事なく残っています。
(追記) 私のFAXが読まれた長野冬季五輪開会式当日の“COUNTDOWN JAPAN”の録音はデジタル化し、MP3ファイルで保存を続けています。
(追記) 週間放送視聴日記(2021年 7月 9日)に、長野オリンピックラジオ を掲載しました。