第172回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
伴都美子「鵺の鳴く夜」
NHK総合・木曜時代劇「柳生十兵衛七番勝負 島原の乱」主題歌 - 第 2 位 ( △ )
ナナムジカ「僕達の舞台」
SBC TBS・ナショナル劇場「特命!刑事どん亀」主題歌
♪ 番組制作会社「テレパック」は 昔から主題歌の選曲に定評があります。 - 第 3 位 ( ▽ )
NHK総合・大河ドラマ「功名が辻」テーマ音楽 [小六禮次郎] - 第 4 位 ( △ )
つきよみ「涙ひとつぶ」
abn テレ朝・木曜ミステリー「京都地検の女」主題歌 - 第 5 位 ( ▽ )
NHK総合・木曜時代劇「柳生十兵衛七番勝負 島原の乱」劇中効果音楽 [梅林茂]
FM長野を始め、この春のラジオ局タイムテーブルを調べてみると、全国のFM局で一時期大変勢いのあった、リスナー参加番組の企画変更が、だいぶ目立ってきています。JFNネットのプログラムでも、ちょっと前ならば、FAX・メールを受け続け、相当量を紹介していく生ワイドが大変多かったのですが、明らかに減少している点に、その傾向が現れていると思います。
ラジオ リスナーの番組参加には、採用・不採用(ボツ)の判断を受ける事が不可避です。「おもしろい」と投稿したメッセージが採用。この採用が 1番組 生涯 1度の「とっておきのネタ」なら もちろん結構な事です。しかし、何度も採用される常連の願望が芽生えると、少しやっかいに なってきます。毎回「おもしろい」私生活を 切り売りしなければなりません。
最近のFMラジオは、投稿のテーマを決めて募集するのが常です。リスナーは 公人ではなく、殆どの方が普通の生活をする一般市民ですから、いくつもテーマに合致した 面白い話などありません(笑)。事実だけでは ネタが尽き、少しずつ「脚色」する事を覚えます。そして以前読まれた投稿内容との矛盾点から、多くのリスナーは、その「脚色」に気付いてしまいます。
気付かないのは、番組制作に追われ過去の放送内容を消す様に忘れていき、平気で採用を続けているスタッフにDJ、そして本人だけ(笑)という妙な印象が聴取者へ残るのです(笑)。この印象が蔓延していくと、番組の人気は衰えます。私のジプシーリスナーとしての経験から語るならば、この手の「脚色」リスナーを、全国の番組で、嫌と言うほど見聴きしてきました(笑)。
この手の「脚色」リスナーが幅を利かすリスナー参加番組は、毎回の内容もパターン化し軽薄になり、そして短命です。やはり長寿のリスナー参加番組は、生涯ワンチャンスとも言えるロングメッセージ紹介のコーナー。そこにリクエストなど多数のリスナーが気軽に何度も「脚色」なしで参加出来るコーナーを巧くミックスしています。リスナーを競わせてはいけないのです。
これからのラジオリスナーの番組参加は、メールによる従来の方法ではなく、リスナー自身がインターネットを通じて発信していく形態が、主流となる可能性も高くなってきました。ラジオリスナー自らによる発信には、放送局の採用・没の判断が及ばず、総ての発信が採用される世界なのです。この形態の発信に耐えうる送り手のコンテンツも、ラジオ番組に求められます。
FMラジオは、音楽放送をメインとして誕生した経緯があります。その音楽放送をトークで埋めようとすれば、相当優れた人材が必要です。人材なく、その部分をリスナーからの投稿で埋めようとする場合は、大変な投稿数によって番組を支えるレベルの維持が不可避です。その点に、楽しく聴こえるFMラジオのリスナー参加番組の厳しい現状も見え隠れしています。