第74回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
NBS 東海テレビ・ドラマ「永遠の君へ」劇中効果音楽 [椎名KAY太]
♪ 昼ドラの域を超える素晴らしい劇伴。2トラックがリスト対象です。 - 第 2 位 ( ▽ )
笹川美和「金木犀」
SBC TBS・ドラマ「新しい風」主題歌 - 第 3 位 ( △ )
一青窈「ハナミズキ」
TSB 日テレ・2時間サスペンスドラマ「火曜サスペンス劇場」テーマ曲 - 第 4 位 ( ▽ )
SBC TBS・報道番組「JNN報道特集」テーマ音楽 [音楽制作者 不詳] - 第 5 位 ( ☆ )
RYTHEM「万華鏡キラキラ」
TSB 日テレ・ドラマ「光とともに‥」主題歌
断続的にテレビ番組 録画テープの整理を続けています。約 300本あるテープの内、まだ半分にも達していません(笑)。VHSのビデオテープの中には、カビが発生していると思われるカートリッジもあり、早送り・巻き戻しをしてしまうと、ビデオデッキの中に カビが撒き散ってしまいます。よくチェックしながら整理をしているので、かえって時間が かかるのです。
今週は その整理の傍らギャグアニメの最高傑作「天才バカボン・第1テレビシリーズ」(よみうりテレビ・1971年10月 ~ 1972年 3月・本放送)を 久々に視てみました。小学生の頃 平日 午後 6時からの再放送で、繰り返し このシリーズを視た記憶があります。バカボンのパパが巻き起こす全編を貫く「心地よい不条理」は、何度視返しても 決して色褪せません。
やはりルパン三世が、故・山田康雄 氏しかあり得ないのと同様に、事実上の主役(笑)である「バカボンのパパ」の声優は、故・雨森雅司 氏しか考えられません。雨森雅司 氏は、海外ドラマ等でシリアスな犯人などの吹き替えも数多くこなすマルチタイプの声優でしたが、この「バカボンのパパ」こそ、第1回 放送から神がかっていた(笑)まさにハマリ役でした。
「天才バカボン・第1TVシリーズ」は、30分で 2つのエピソードが放送されます。各エピソード共に 読み切りの内容で、シリーズ後半になると、バカボンのパパ の独壇場(笑)と言い切れるストーリーが連発していきます。数多くのエピソードの中で傑作を選んでみると「スキーがなくてもヤッホーなのだ」という話(笑)が、どうしても好きで抜擢してしまうのです。
スキー初心者のバカボン と パパが、同宿した生意気なスキー上達者から偶然の積み重ねとはいえ、スキー板や旅館のサービスなど、全てを奪い去りスキーを楽しみます。訳も分からず落胆して帰路へ着くスキー上達者に、バカボン と パパが同情し、スキー板一式を与え、生意気だった上達者は、感謝の号泣までするのです。その筋書きは、美しささえ漂う不条理劇です。
また「パパは会社でコニャニャチハ」というエピソードも強烈な印象があります(笑)。なぜかパパが 航空機を製作する会社に就職。エンジンテストの係として採用されたパパは、先輩社員達から軽蔑 と 悪意を受けます。ところが パパの天然な破天荒さで、あっという間に会社は、経営危機に陥り、自暴自棄の社長は、次の社長に なんとパパを指名しまうのです。(笑)。
パパ社長は「会社で何をやってもいいのだ!」と高らかに宣言(笑)。会社内は、鬱憤ばらしの破壊に突入してしまいます。そして退社時間に社内放送から蛍の光が流れ、破壊しつくした会社は 倒産。パパは「楽しかったのだ」と会社を去っていく、実にシュールな懲悪結末の物語です。今回のテープ整理で、約 30エピソードほどの録画テープが見つかっています。